ウェブのこわさと言うか、近年当たり前になってきた「炎上」と言う単語。不適切な写真や動画のアップや誹謗中傷等、企業や個人規模問わずネットリテラシーなんて単語がもてはやされておりますが。リテラシーってそもそも何よ?って方もいらっしゃるかと思います。リテラシーとは簡単に言えば「使いこなす能力、技能」って意味合いです。
んでその「ネットリテラシー」って単語はウェブで検索するとものすごい数の検索結果が出てきて皆さま大変詳しく説明されてらっしゃるので、ごくごく一般的かつ当たり前なことは今更私がここで語る必要なんてないのですけどね。
アラフォーな私は小学生の頃に家庭用のパソコンが普及し始め、その後初代携帯電話が登場、インターネット環境の急速な拡大、2ちゃんねる全盛期、個人ウェブサイトやブログの流行、スマートフォンの登場と、自分の成長(老いとも言う)の過程でネットもものすごく進化した世代で、若干の黒歴史ではありますがC言語やHTMLをかじりサイトやブログを作ったり2ちゃんねるに書き込みをしたりしておりました。
SNSで炎上が目立ち始めたのはおそらくコンビニのバイトがアイスクリームのショーケースに入った写真をTwitterにアップした「アレ」からだと思いますが、実はリアルタイムであの写真を見たし、なんなら事件の関係者のタイムラインと2ちゃんねるを当時ウォッチしてました。そしてその後も何かしら炎上が起こる度に関係者のアカウントを覗き掲示板で「祭りだ!」と騒ぐ人達を観察していたのですが、その当時からものすごく不思議だったんですよね。
なんでそれをネットにあげたらヤバイってわからないの??
炎上する人は必ずと言っていいほどパターンが決まっており、
Twitterやインスタで不適切な画像や発言をする→暇な人がそれを見つけて拡散する→瞬く間に拡散され知らない人達からコメントを貰う→言い訳するもしくは気に入らないコメントをブロックする→更に炎上→アカウントを非公開にして文句を言う→それも拡散される→アカウントを消す
のがテンプレになってます。個人でも有名人でも関係なくこの流れ。(一部の人は更に炎上辺りから開き直って燃料をどんどん投下しつつブロックを繰り返してますが)
一時期Twitterが「馬鹿発見器」とか「バカッター」と揶揄されておりましたが、携帯電話があれば誰でも参加できる手軽さからネットリテラシーのない人間がユーザーとして雪崩れ込み起きた現象だと思ってます。
では、ネットを使いこなす能力って何なのかって話ですが。先ず始めに「匿名だけど匿名ではない」ってことが大前提です。いくらTwitterのアカウントを作る時に使っていないメールアドレスを登録し適当な偽名を名乗ったとしても、その書き込みをした端末がスマホなのかパソコンなのか、端末の型番やディスプレイのサイズ、端末の所有者や経由したプロバイダーの契約者まで、調べれば全てわかるのがネットです。ちょっと知ったかして「海外のサーバーを経由してるから」とか言ったところで、「経由してる」以上必ず辿れば突き当たります。細心の注意を払いさえすればネットより電話や郵便の方がよっぽど足がつきません。
そしてネットには「びっくりするくらい暇な人が多い」のです。車窓から撮った一枚の写真をウェブにアップしただけで、それがどこで撮られたものか判明する可能性だってあるのです。偶然写りこんだ車のボンネットに反射したビルの名前からとか、使っていた日用品が地域限定販売のものだったとか、ほんの些細な情報からでも特定されます。2ちゃんねるをかじったことのある人には有名な話ですが「ねらーの特定班はCIA並みに優秀」なのです。Twitterの炎上アカウントから瞬く間にフォローフォロワーをさらっていき過去の写真や呟きを拾い上げインスタ等他のSMSの利用の有無を調べ個人を特定し、下手をすれば自宅の登記簿まで調べてきます。冗談ではなく本当です。
そもそもネットとは、サーバーにプロバイダーを経由し情報を提供しまた提供された情報を閲覧する行為です。サーバーとサーバーはまた繋がっているし、なんなら全世界のサーバーが繋がっているので、仲間内だけで楽しめるはずがありません。恐ろしい話ですがスマホに貯まった画像をクラウドに保存するってのは結果サーバーに画像を送ってるので、何らかの手段でそのサーバーがハッキングされたら画像は誰かに閲覧されてしまうのです。または何気なく撮ってインスタに上げた写真を見ず知らずの誰かが保存しさも自分が撮ったかのようにTwitterに上げたりもあります。あと、私が若い女の子によく言うのは、Twitterで毎月のように「生理痛が酷い(´・ω・)」と呟いていると見たこともないオッサンが貴女の生理周期をカレンダーに印してニヤニヤしてる可能性だってあるんだよ、と。極端な話ですが全て起り得ることなのです。ネットまじこわい。
ですがこれだけネットが普及している昨今、ネットを利用せず生きていくことなどできません。ではどうするか。ネットに上げる情報を精査する能力を身につけるしかないのです。
これは炎上する、これは身元がわかる、こっちは実名登録してるから、匿名登録してるアカウントとは絶対にリンクさせない等、情報を精査して使い分ける。ネットに情報を上げる際には必ず一呼吸おいて考えることが大事です。
さらに言うと、私が「ほんそれ」と思っている言葉に「嘘を嘘と見抜けない人はネットを使うべきではない」というのがあります。2ちゃんねるの生みの親のひろゆき氏の言葉です。
例えばTwitterでそこそこバズったリツイートが回ってきたとして、何も考えずにそれをリツイートするのではなくそのツイートのツリーを開きます。すると誰かが「パクツイ乙」とリプライしていることがあるのです。さらにその「パクツイ乙」からツリーを開くと、確かに以前他の人がそのネタをツイートしている証拠が出てきたりします。それを確認したら、私は回ってきたパクツイの主をそっとブロックします。Yahoo!ニュースなんかでも記事を一通り読んだら何処配信の記事なのか、それからコメント欄があればそれを数ページ読み、内容を精査します。ネットには膨大な情報が溢れていますが、それら全てが本物ではなく誰かの悪意や思い込みである可能性もあるのです。
そして、嫌な気分になるものは問答無用で「ブロック」します。反論や注意などしません。即ブロです。「嫌なら見ない」もネットを快適に使う為には必要な能力だと思います。
YouTubeのチャット欄やブログのコメント欄で閲覧者同士が空気を読まない人や荒しに対して注意喚起したりすることがまま見受けられますが、あれはほぼ無意味です。「言ったら聞いてくれるかもしれないから」と性善説を信じる方もいらっしゃいますが、友達でも家族でもない見たこともない赤の他人のためにあなたがストレスを感じる必要はありません。チャットやコメント欄を管理するのはホストの仕事なので、閲覧者は関わってはいけません。無視、それができないなら無言でブロックのみです。てか管理ができないホストのウェブページをそもそも見る必要ありません。心が荒みます。ちなみに最近良く見ているYouTubeのライブ配信も、コメント欄が不穏な時は見ないようにしています。配信者さんに罪はありませんが、嫌な思いをしてまで見る必要性を感じないからです。
荒らす側にも同じ事が言えます。気に入らないから荒らすって発想が理解できません。荒らしは必ず足がつきます。被害者側がその気になれば問答無用で封書が自宅に届きます、お目こぼしいただいているだけだと気付きましょう。そして気に入らないなら見るな。
さて。あれこれ書きなぐりましたが、ネットはこわいだけではなくとても便利なものでもあります。そしてネットはあくまでも機械でありシステムです。使う人間の能力が足りない為にトラブルが起こるのです。情報に踊らされてはいけません、情報を活用して踊らせるのです。そして私は今日もTwitterで呟きます。
働きたくないでござる!
と。あー、だるっ。( ´-`)
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